コラムTanuma Animal Hospital

コラム

シニアのわんちゃんが夏に気をつけたいこと

毎日暑い日が続いていますね。
熱中症にならないようにと、お散歩の時間も減ってしまうかと思いますが、そのせいで、いつの間にかわんちゃんの体重が増えてしまっていた・・・!!ということがあります。

 

夏は食欲が落ちるので、痩せやすい時期と思われがちですが、逆に運動量が減ってしまうことでわんちゃんも「夏太り」しやすい時期なんです。

 

特にシニアのわんちゃんは若いころと比べると体内の代謝が落ちているため、運動をしても痩せにくい傾向にあります。暑い夏で散歩に行く時間が短くなると、体重が減りにくくなるのはなおさらですよね。

 

そこで注目して頂きたいのがお食事やおやつです。

飼い主様が普段、わんちゃんが食べているお食事で一番気にしていることは何ですか?

フードの原材料・嗜好性・食いつきなど様々あるかと思いますが、今回注目していただきたいのはカロリーです。

 

基礎代謝が低くなっているシニアのわんちゃんたちは、体内で消費するエネルギーが少なくなっているため、若いころと同じ食事をしていると、食事から摂取した余分なエネルギーが体内に蓄積しやすくなります。そのため太りやすくなってしまうのです。

 

まだまだ元気なシニア犬のわんちゃんも、もう少しでシニア犬になるワンちゃんも体重増加は要注意です!

 

肥満は、

◆心臓病などの循環器障害を悪化
◆糖尿病などのリスクの上昇
◆皮膚の免疫力が低下
◆関節障害を引き起こす

 

など様々な悪影響を及ぼす可能性があります!

 

基礎代謝量が若い頃より落ちているのはもちろん、持病(心臓病や関節炎)があったり、もともとお散歩があまり好きではなかったりすると、運動だけではなかなか痩せられないことがあります。

ですので、体重をフードの「量」で調節するというよりは「カロリー」でコントロールすることをオススメしております☆

 

 

わんちゃんが1日に必要とするカロリーは

(体重×30+70)×係数

で求めることができます。

係数はそれぞれ
生後4ヶ月まで:3.0
生後4ヶ月から1年まで:2.0
未去勢・未避妊の成犬:1.8
避妊・去勢済みの成犬:1.6
肥満傾向もしくは中高齢期で、未避妊・未去勢の犬:1.4
肥満傾向もしくは中高齢期で、避妊・去勢済の犬:1.2
減量が必要な犬:1.0

を参考にしてください。

あくまで参考程度ですので、フードやおやつの裏に記載されているカロリー表示もご確認ください。

 

当院のグルーミングガーデンもシニアのわんちゃんにご利用頂いております。
シャンプーやトリミングなどはわんちゃんにとってとても体力を消耗するものになります。

 

ですのでシニアのわんちゃんのトリミングは尚、気をつけなければなりません。

 

それでも、シャンプーをすることで皮膚の代謝を促進する効果や、被毛を清潔に保つ効果があるため、シニアのわんちゃんにも必要な作業になります。

 

シニアのワンちゃんをお家でシャンプーする場合も、わんちゃんの体調の良い日を選び、素早く手短に行うことをお勧めします☆

 

皮膚が弱い子でしたら低刺激のリンスインシャンプーや、病院で処方されたシャンプーを選ぶことも大切です。

 

当院でもシニアのわんちゃんのトリミングには、より注意して様子を見ながら行っています。

体調に不安のある方も獣医師の管理のもとに作業致しますので、ご心配の方は一度ご相談ください。

 

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