神経外科Tanuma Animal Hospital

椎間板ヘルニア

椎間板は犬の脊椎と脊椎の間に位置しており、クッションの役割を果たしています。
椎間板はその中心に髄核と呼ばれる組織が存在し、その周りに線維輪と呼ばれる組織が取り囲んで形成されています。
この椎間板が破綻し椎間板組織が脊柱管の中に突出・脱出すると、脊椎の損傷・浮腫・圧力による圧迫障害を引き起こし、感覚・運動の機能が低下します。
椎間板ヘルニアの好発犬種はミニチュアダックスフンドその約4割を占め、続いてビーグル、シーズーなどが上げられます。
胸腰部の椎間板ヘルニアの重症度の分類ですが、ここでは5段階で評価・分類していきます。

椎間板ヘルニアのグレード分け

  • グレード1背部痛、神経学的異常なし
  • グレード2歩行可能な不全麻痺
  • グレード3歩行不可能な不全麻痺
  • グレード4対麻痺、深部痛覚あり
  • グレード5対麻痺、深部痛覚なし

グレード1の症例に対しては基本的に内科・保存療法が選択されます。
グレード2~5の症例では減圧手術を適用した場合の治癒率が保存療法より高いと言われています。

診断

当院ではグレード2以上の疑いのある椎間板ヘルニアの確定診断に、MRI検査をお勧めしています。 ヘルニアの起こっている場所・重症度を診断できるだけでなく、その他の病変が見つかるケースもあり、現症状の原因となっている病変を確定できる重要な検査です。

治療

グレード1の動物に対しては内科・保存療法が第1選択となります。 しかし内科的治療を行った場合の再発率は30~60%と比較的高くなっています。その際過去の病変部分における再発か、新たな別の場所病変部による発症なのかは、MRI検査以外の方法では判断できません。
 
椎間板ヘルに対する内科療法は、少なくとも2週間の安静・抗炎症薬の投与・理学療法などが上げられます。 その間症状の悪化を示すもの、あるいは改善の認められないものについては、治療方法を再検討する必要があります。
 
グレード2以上の動物に対しては、早急なMRI検査ののち、何らかの減圧術を実施するべきと思われます。 胸腰部椎間板ヘルニアについては、椎間板物質が脊髄の側方向に脱出する事が多いため、一般的には片側椎弓切除による減圧・椎間板物質の除去が第1選択になります。 これは椎間板物質の脱出によって起こった脊椎の損傷・浮腫・圧力による圧迫障害を改善するために行われます。

進行性脊椎軟化症

進行性脊椎軟化症とは、ヘルニアが発生した際に起こる脊椎の損傷によって、血管系の破たんが起こり、それによって脊髄の虚血性障害・壊死などが引き起こされる病態をさします。
 
深部痛覚の消失を伴う椎間板ヘルニアの症例の5~10%の犬に発生するとも言われていて、その進行を抑える事が出来ない致命的な病気です。 最終的には低換気による窒息死へと進行してしまいます。残念ながらこの状態を術前に完全に予測する事は不可能です。

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