コラムTanuma Animal Hospital

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犬・猫の誤飲誤食について

犬や猫は、私達と日々生活を共にしている為、あらゆる異物や毒物を誤食する可能性があります。

今回は犬や猫の誤食物、誤飲誤食した際の症状、治療方法、対処法についてお話します。

【代表的な誤食物の種類について】

一言で誤食物と言っても様々な物があげられますので、その中でも代表的な物を分類に分けてご紹介します。

 

①腸に詰まりやすいもの
ボール、硬貨、ペットシーツ、ぬいぐるみ、毛布、サイズの大きいおやつ類など

 

②中毒症状を起こす可能性があるもの
ネギ類、チョコレート、たばこ、ぶどう、レーズン、キシリトール、マカダミアナッツ、ススズラン(植物)、ユリ(植物)など

 

③その他誤飲した際に異常をきたす可能性があるもの
鳥の骨、竹串、ボタン電池、リボン、毛糸などの紐状物質、洗剤などの強酸・強アルカリの物質など

 

ご紹介した物の中には「まさかこんな物を食べるなんて・・・」と思う様な物も多くあります。これは大丈夫だろうと油断せず、犬や猫の手の届かない所に片づけておきましょう!

 

【誤飲誤食をするとあらわれる症状について】
・嘔吐/下痢/便秘/血便の消化器症状。
・元気がない/ぐったりしている/食欲不振/よだれが多く出る/震えなどの症状
・異常な呼吸、咳などの呼吸器症状
以上の症状を起こす可能性があります。

 

【誤飲誤食をしてしまったときの治療法について】
代表的な治療法は主に3つあります。

 

1つ目→催吐処置です。
催吐処置とは、強制的に吐かせることを言い、誤飲してすぐの場合行うことが多い処置です。

 

2つ目→催吐処置が不可能であった場合は、外科的治療を行います。
麻酔下にて内視鏡、胃切開、腸切開など状況に応じた治療をしていきます。

 

3つ目→内科的治療です。
消化管内につまる恐れがない大きさの異物の場合は自然に排泄されるのを待つことがあります。
また、各検査にて危険性が低いものであると確認された場合は、経過観察となる場合もあります。

 

【誤飲誤食した場合の対処法について】
食べてはいけないものを食べてしまった場合は、他の物を与えずすぐに受診をしてください。
食べたかわからない場合、疑いがある場合も早めにご連絡をしていただきますようお願い致します。

また来院される際、飲み込んだもののかけらや本体、嘔吐物などをお持ちいただくと、治療をする際の手掛かりとなりますのでお持ちください。

 

誤飲してしまった場合の症状は、他の病気の症状とも重なる為、飼い主様の目の届かない所で誤飲した場合、早期の診断が難しいケースもあります。
飼育環境を整える事で防ぐことが出来ますので、愛犬愛猫が誤飲誤食をしない為にも普段から心がけていきましょう!

 

 

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