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傷口の応急処置について

*傷口の応急処置について*

この夏、わんちゃんや猫ちゃんと一緒に海や川、山など楽しい場所へ出掛ける機会もあるかと思います。そんないつもとは違った場所では動物たちがはしゃいで怪我をしてしまう可能性もあります。もしも怪我をしてしまった時、どのようにすればよいのかをお伝えしたいと思います。

 

★「安全確保を行う」★
まずは安全確保を行うことが重要です。
怪我をしている動物の扱いには細心の注意が必要となります。人と動物の安全を確保しましょう。
いつもは友好的な動物であっても傷を負っていると痛みからパニックになり冷静に人の言う事を聞き入れる余裕がなくなってしまう場合があります。状況に応じて口輪やカラーを装着してしっかり保定を行うようにしましょう。

 

◎傷口から出血している場合
どこから出血しているのかを確認しましょう。
動物の場合、被毛に被われている為傷口をすぐに把握することは意外に難しいことがあります。
すぐに出血部位が分からない時には、タオルやハンカチを使って体を圧迫し痛がるところや血液が多くしみこむところを中心に確認するようにします。

 

次に出血部位が確認できたら止血を行います。出血で1番必要なのは止血です。

※止血を行う際に必要なもの
・ゴム手袋(なければスーパーなどのビニール袋でも大丈夫です)
・清潔なガーゼやハンカチ、タオル
・包帯(なければハンカチを棒状に丸めて包帯の代わりにすることもできます)

 

※止血の方法
止血をする際の基本は圧迫です。
まずはゴム手袋(ビニール袋)を装着し、出血部位を確認します。
確認ができたら清潔なガーゼやハンカチ、タオルを傷口に当て3~5分程度しっかり圧迫します。
圧迫する時は傷口に手のひらを当て動物の体を包み込むようにします。あまり力を入れてしまうと動物が暴れてしまい止血できなくなってしまうため注意が必要です。優しく撫でて声をかけて安心させてあげるようにすると良いでしょう。
最後に包帯やハンカチを使って傷口に当てたガーゼを固定します。

ここまでの手当が済んだら出血部位をおさえながらなるべく早く動物病院へ連れていきましょう。

出血を見るとやはり動揺してしまうことが多いかと思います。そのような時に冷静に対応できるようにしておくことで安心して楽しく動物たちと生活することができます。

 

◎虫に刺された時の応急処置

・ハチ
通常はハチの毒による炎症で死に至ことはありませが、『アナフィラキシーショック』という毒に対してのアレルギー反応が起こることで危険な状態になります。少しでも毒による炎症を抑えるために応急処置が重要になります。

 

①針を除去しましょう。

その際指でつまんで抜いてしまうと、指で針を押しつぶす形となり逆に毒を動物に入れ込んでしまうので患部を確認して、針が残っていたらカードなどを使って弾き飛ばすように除去します。

 

②傷口を水で洗う

ハチの毒は水溶性になっていて、水で流しながら体内にとどまる毒液の量を減らすことで炎症の軽減に役立ちます。

 

③患部を冷やす

冷やすことで、炎症によりおきている腫れや痛みをやわらげることができます。

 

・ヘビ
ヘビは水田や河川の近くなどに現れます。ヘビの毒は動物が活発に動き回ると早く全身に回ってしまうので、なるべく歩かせたりしないよう安静にすることが大事です。また患部を水で洗うことが重要です。感染を防ぐために水で洗いましょう。その際毒に触らないようゴム手袋かビニール袋を使い直接傷口に触れないように注意してください。

 

※注意点※

ベビに噛まれた際は患部を冷やしてはいけません。絞り出したりもしないようにしてください。
虫に刺された場合もできるだけはやく病院にいくようにしてください。

応急処置するかしないかで後の処置につながってきます。
 
動物たちと一緒に楽しい夏にしましょう!

 

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