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空気が乾燥する時期に注意しておきたい「ケンネルコフ」について

さて今回は、空気が乾燥するこれからの時期に注意したい「ケンネルコフ」についてお話します。

 

ケンネルコフ(伝染性気管支炎)とは咳や発熱など、人のカゼと似たような症状が続く、イヌの代表的な伝染性の呼吸器疾患です。

 

ケンネルコフになると、乾性の短い咳が出るのが特徴です。

咳は発作性で、運動、興奮、温度や湿度の変化などの刺激によって引き起こされます。また、咳の刺激によって嘔吐してしまうこともあります。

 

その他、元気消失、食欲不振、発熱が認められ、粘液性の鼻汁を排出する鼻炎の症状や目ヤニが出ることもあります。

 

軽症の場合には23日、長くても数週間で回復することが多いといわれていますが、多数のウイルスや細菌にも感染した場合や、抵抗力の少ない子犬や老犬が感染した場合には症状が悪化することがあります。また、気管虚脱などの呼吸器疾患をもっている犬では要注意です。

 

多くの場合、ドッグラン、公園、動物病院など犬が集まる場所で感染しているイヌの唾液、気道分泌物、糞便に接触することで感染します。

 

ケンネルコフはいくつものウイルス、細菌などの病原体が複合して引き起こしている病気です。

その中でもイヌアデノウイルス2型イヌパラインフルエンザウイルスが重要な役割を演じています。そのため、この2つの病気に対するワクチン接種を行うことが大切です。

 

とくに老犬は体力が衰えていたり、抵抗力が低くなっていることが多いため、日頃から健康診断やワクチン接種をしっかりしておくことが重要です。

また、生活する環境を衛生的に保っておきましょう。

 

空気が乾燥するこれからの時期はウイルスが活性化しやすいので温度、湿度、換気に注意することが重要です。

ワクチンの種類、接種などご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談下さい。

 

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