耳鼻咽喉科Tanuma Animal Hospital

外耳道切開

外耳道切開の適応

①難治性の慢性外耳炎の管理・・・発症に関与する因子は、

 

1、主因(アトピー性皮膚炎や脂漏症など単独で外耳炎を発症させることが可能な因子で、根治困難なのもが多いです)

 

2、副因(外耳炎が起こった結果として付随するものであり細菌感染やマラセチアなどがあげられます)

 

3、永続または増悪因子(外耳道が起こった際に発生する耳の構造上の変化であり慢性化した外耳炎で見られる外耳道の増殖性変化による狭窄や、外耳道周囲の石灰化などが挙げられます)に分類されます。

 

②外耳道内に発生した腫瘤性病変の摘出

が挙げられます。

 

外耳道切開の目的

外耳道の一部を切開することにより、外耳道の狭窄や閉塞を解消または軽減することで、外耳道内分泌物の排出や外耳道内の換気を改善し、また、外耳道の局所処置も容易になります。

 

外耳炎を発症させやすい種

・耳の毛が多い

・たれ耳

 

手術内容

1.術野の準備

体を横向きにし、固定します。耳介周囲の毛をバリカンで刈り、消毒していきます。

 

2.切開ラインの決定

外耳道に滅菌綿棒や鉗子を挿入して、垂直耳道の深さを確認します。

 

3.皮膚切開

垂直耳道に沿って閉口する2本の皮膚切開を行います。皮膚を背側に反転し、持ち上げます。

垂直耳道の周囲組織を分離し、垂直耳道の外側の耳介軟骨を輪状軟骨との接合部まで露出します。

 

4.耳道壁の切開

5.縫合

フラップ状に反転させた耳道壁は、水平耳道が適度なテンションで十分に開口する位置を決めて排液板に必要な長さを残して切断します。糸を用いて耳道壁と皮膚を縫合していきます。

 

術後

術後1~2日程度は術創から滲出液がみられます。また、事故傷害を防ぐためエリザベスカラーを装着します。1週間から2週間程度当院で様子を見させて頂きます。

 

術後の合併症

慢性外耳炎によって残存する外耳道上皮の角化亢進や過形成が進行していると、感染や炎症が起こりやすく術創の癒合不全がみられることがあります。

声帯除去

声帯除去を望まれる飼い主様には、当然さまざまなやむを得ない理由があります。 当院では問診時に再度、むだ吠えを改善するその他の方法をお勧めしますが、それでもなお改善は難しいという場合には、その後の飼い主様との生活を確保すべく、声帯除去手術を行っております。 当院での手術方法は、より確実に、そして再発が起こりにくい、喉頭切開法で行っています。

声帯除去手術に伴う主なリスク

    • ・麻酔の副作用
  • ・感染症
  • ・出血
  • ・皮下気腫
  • ・声の再発声

手術後のケアについて

入院期間は原則1日となります。退院後は安静にし、そのご1週間後に再診となります。
ご自宅にて異常が見られた場合は随時来院してください。

軟口蓋過長症

軟口蓋過長症は、ブルドック、ボストンテリア、パグ、ペキニーズ、キャバリアなどの短頭種に発生する、短頭種気道症候群の一部をなす疾患で、短頭種の中で最も多く診断される呼吸器疾患です。
 
軟口蓋過長症の動物は、一般的に呼吸時に雑音が多く、呼吸困難の病歴をもちます。 興奮、ストレス、気温と湿度などの影響を受けて症状が発現し、運動不耐性やチアノーゼ、虚脱、失神、などを引き起こします。過長した軟口蓋は息を吸うたびに後方へ引かれ気道を塞ぎます。 喉頭粘膜に炎症が起こり、浮腫が発生する事によりさらに気道が狭窄し、致命的な呼吸困難を引き起こすことがあります。
 
軟口蓋過長症の動物は、鼻孔の狭窄、気管虚脱などその他の疾患を併発していることがありますので、その評価も行うことが必要となります。

  • 内科的治療

    肥満した動物に対しては、減量を開始します。症状が軽度である場合運動制限と、症状を悪化させる原因の排除が必要です。 症状が中等度・重度の場合は、鎮静剤、ステロイド、抗生物質などの投与と酸素吸入が必要になる事もあります。

  • 外科的治療

    過長した軟口蓋を切除します。手術前処置として、抗生物質、ステロイドの投薬を行い、喉頭の浮腫や術後の閉塞を予防します。 鼻孔の狭窄などが重度に行われる場合は、同時に手術を行うこともあります。
    術後24~48時間は慎重な呼吸状態のモニターが必要です。必要に応じて酸素吸入などを行います。食事の再開は24時間以降となります。

耳血腫

犬の耳の構造

耳は音を伝達・感知する部分と、体の平衡感覚に関わる部分からなります。
解剖学的には外耳・中耳・内耳の3つの領域に分かれます。

犬の耳介は、柴犬やシベリアンハスキーの様な直立耳、ゴールデンレトリバーやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのような垂れ耳、グレーハウンドの様なバラ耳など犬種によって大きさや形が異なります。

外耳の構造

耳介・外耳道からなります。
耳介は、柔らかい軟骨の表面を皮膚が覆った構造をしています。
外耳道も大部分は軟骨で形成されていますが、鼓膜に面する部分は骨(側頭骨)からなっています。また、入り口から下方向に伸びる垂直耳道と、垂直耳道からL字状に約75°曲がって側頭骨側に向かう水平耳道と分かれます。
外耳道の表面は耳介から続く皮膚で覆われ、耳毛や(皮)脂腺、耳垢腺などの分泌腺を含み、これらの腺から分泌物の混合物が耳垢となります。

中耳の構造

側頭骨の一部が小部屋のように区切られた空間で、鼓室とも呼ばれています。鼓室には、小骨と耳管が含まれます。
耳小骨は、ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の3種類から出来ており、鼓膜が受けた音の振動を内耳に伝えています。
耳管は咽頭と繋がっており、鼓膜の両側にかかる気圧を均等にしたり、中耳の病原体を咽頭経由で消化器官に排出したりします。


内耳の構造

もっとも脳に近い位置にあり、複雑な形をした骨の空洞(骨迷路)その中に同様の形の膜迷路という構造があります。
内耳の中には、音の振動を電気信号に変えて脳神経へ伝える、体の回転を感知するのに大切な三半規管があります。

耳血腫

耳血腫とは・・・
物理的刺激、その他の原因によって耳介に分布する血管が破壊されて内出血をおこしたために生じる疾患です。耳介内部に血液や血液を多量に含んだ液体が貯留する為、耳介が膨れ上がります。この状態は耳介に起こった血種であり、耳血腫を耳介血腫とも言います。


原因

現在、正確には知られていませんが、耳介やその周囲また外耳道などの急性あるいは慢性の炎症、外部寄生虫、異物、または腫瘍、ポリープなどが誘因となります。これらの誘因のため、犬は頭部を激しくふったり、耳を掻いたりします。この結果起こる耳介に対する打撲や、摩擦の為、本症が発生する場合が多いです。また、免疫系の関与も推測されます。

なりやすい犬種

中型犬~大型犬
ラブラドールレトリーバー・ゴールデンレトリーバー・ビーグル・マスティフ系(セントバーナードグレートピレニーズなど)など
特にレトリバー種に多いです。

症状

・耳介部が腫脹する
・耳を痒がる
・頭をよく振っている
・疼痛
・頭が傾いている

耳血腫の放置すると

・病巣の拡大
・不快感の持続
・外耳道の入り口を圧迫することによる外耳炎の持続
・耳介の変形
を招く為、改善と防止が早期治療につながります。
また、耳血腫になってしまうと悪化や再発を起こしやすくなってしまいます。
その原因として、軟骨周囲に強い炎症と浮腫が生じる、分離した軟骨どうしが癒着しにくいことがあげられます。

治療法

中に溜まっている貯留液を吸引する処置を反復するのみでは治癒することはほとんどありませんので、内科療法で様子を見る、または外科的治療を行います。

手術方法

直線状の皮膚切開を耳介の凹んでいる内側面に行います。
内容物を排出、洗浄し、死腔を完全になくすために縫合していきます。


術後

しばらくの間は耳を掻いたりして傷口を悪化させないようエリザベスカラ―をして頂く必要があります。

 

当院の手術実績一覧

診療案内・各種サービス / service

  • 診療カレンダー
  • ペット検診
  • 歯科診療
  • ワクチン接種
  • 小型犬・猫の橈尺骨骨折
  • ペットホテル
  • トリミング(grooming garden)
  • 犬の病気・猫の病気大辞典

コンテンツ / contents

  • スタッフコラム
  • グッズ・商品紹介
  • トリミング掲示板
  • パピー教室
  • 輸血犬募集
  • 求人情報
  • T-POINTが貯まります。