寒さが身に染みる時期になってまいりました。ペットに暖を取るため暖房機器を出し始める方も多いのではないでしょうか？

暖房機器は便利な一面、誤った使い方をすれば火傷などを引き起こす原因ともなります。

そこで今回は、冬に多い低温やけどについてお話します！

＜低温やけど＞

低温やけどとは、体温より少し高めの温度（44℃～50℃）に同じ部位が長時間接触することで生じるやけどのことをいいます。

ゆっくりと進行するため気づきにくく、気づいたときにはすでに重症化している場合もあります。

また、通常のやけどに比べると治りが遅く痛みが長期化しやすいのが特徴です。

 

＜症状について＞

低温やけどのよく見られる症状として上げられるのが、

 

・同じ場所を気にしてずっと舐める
・特定の場所を触ると嫌がる
・皮膚が赤くなっている
・皮膚に水ぶくれができている
・皮膚がめくれている
・一部のみ体毛が禿げている

 

などといった症状が多く見受けられます。

もしこのような状態が見受けられましたら、早期の診察をおすすめします！

 

＜対策＞

犬猫の低温やけどは、ペットヒーターや湯たんぽ、こたつ、電気毛布、ホットカーペットなどに長時間接触することなどが原因となり起こることが多い為、その中でも簡単に出来る対策をご紹介します。

 

・湯たんぽなどには、厚手のカバーをつける
・こたつは定期的に布団をあげるなどして、中の温度を下げる
・ストーブの前にガードなどを設置する
・暖房器具のそばに長時間いたら、抱っこするなどして移動させる
・定期的に皮膚の状態をチェックする

 

普段から気をつけてあげる事によって防ぐことが出来ますので、こまめに様子をみて調整してあげるようにしましょう！
また、ペット用の防寒グッズ等を使う事でも低温やけどのリスクを減らすことが出来るのでお勧めです。
低温やけどなどの可能性を踏まえ、愛犬・愛猫に合った寒さ対策を行って、冬を元気に乗り越えましょう！！